「ってか、足・・・」

俺は、そう言って足を指差した。

「えっ?」

水嶋はしまったぁ~って顔をしている。

それがすっげぇ可笑しかった。


「ごめん!!」

水嶋は、すげぇでかい声でそう言って、慌てて足をどけた。

そして、何を思ったのか、しゃがみこんで俺の靴をはらっている。


しかも、ごめんごめんって言いながら。


俺は、笑い転げそうだった。


それと、同時にその姿がすげぇ愛しいと感じた。


「もう、いいし・・・」

俺はそう言いながら、しゃがみこんだ。


水嶋との距離はかなり近い。


なんか、すっげぇードキドキしてきた・・・。


「つーか、そんな汚れてねぇし・・・」

マジ、可愛いんですけど・・。


手を握りそうになった。

そのまま、抱きついてしまいそうだった。

しばらく、俺は水嶋を見つめてた。


たぶん、3秒ぐらいだったと思うけど・・・。


その3秒間、俺の時間は止まってた。