運命のヒト

「優士君、本当にありがとうね!」

俺の隣で小田がそう言って頭を下げた。

「別にたいしたことしてねぇし・・・。
 てか、俺の方が礼を言わんと
 いかんな・・・」

「そんなことないよ」

「ホンマにありがとうな」


俺はそう言って頭を下げた。


それから、小田と少しだけ話した。


たいした話じゃなかったけど、俺達は
あいつのお陰で仲良くなれた。

そのことが何より嬉しかった。



「じゃ、またね!!」

「おぅ・・・」


小田は俺にそう言うと、俺の元から
去って行った。


「いやぁ~、いいこと思いついてよぉ~」

そう言いながら、満足そうな顔をした健二が
帰ってきた。


「お前は何を企んでるんや?」

俺がそう聞いても、もう少しのお楽しみ~
とか言ってまたキモイ顔をして笑った・・・。

何なんだよ、こいつは・・・。


健二と俺はまた座って、懐かしい
思い出話に花を咲かせた。


俺達は話しても話してもまだ
話し足りなかった。