運命のヒト

健二はスラスラとメッセージを書いたかと
思うと・・・。

「ほれ、優士、大トリは任せたぞ!!」

そう言って、あいつの卒アルを
俺に渡してきた。


『水嶋と一緒におれてよかった。桐島優士』

俺は一言そう書いた。


たった一言かも知れねぇけど、
俺からの言葉。

本当にあいつと一緒におれて
俺は幸せだった。


「小田、これ・・・」

俺はそう言って、小田にあいつの卒アルを
渡した。


「二人が書いてくれてよかったよ」


・・本当かよ・・・。


「桃子、きっとすごい喜ぶよ!!」

小田は満面の笑顔でそう言ってくれた。

「だといいけどな・・・」

俺からのメッセージを見て、あいつは
俺の好きなあの笑顔で笑ってくれる
だろうか?



「それより、桃子はどこにおんねんな?」

「どこだろ??千絵ちゃん達は
 あそこにいるけどね・・・」


小田がそう言うと、健二は何を思ったのか、
大森のところに走って行ってしまった。


「健二君、意味分からないよね・・・」

小田はそう言って苦笑いをしていた。


「健二はアレで色んなこと考えてるん
 やで・・・」


健二が最後に何をやらかすのか
俺も楽しみだった。

まさか、そんなことをしてくれるとは
思ってなかったけど・・・。


大森に何かを告げている健二。

俺の方を指差したと思ったら、俺に
不敵な笑みを浮かべた。


キモいぞ・・・。