運命のヒト

「どしたんや、小田・・・」

小田は走って来たのか、髪は乱れてるし
すんげぇ息切れしていた。


「これ・・・」

小田はそう言って、俺らの前に一冊の
卒アルを差し出してきた。

「卒アルがどうかしたんか?」

そう聞いた後、俺は小田の言葉に驚いた。


「これね、桃子のなの・・・」

・・・あいつの?

あいつの卒アル持ってきて、どうするんや?


「桃子の卒アルをどうするんや?」

俺が思っていた疑問を健二が代わりに
聞いてくれた。


「二人にお願いがあるんだけど、
 聞いてくれる?」

「内容によるよな?」

健二はそう言って、俺を見てきた。


「・・・まぁな。
 で、頼みって何だよ?」

俺が聞くと、小田は話し始めた。


「実はね、桃子のお母さんから
 桃子の卒アル借りてきたの」

「・・・はぁ?勝手にかよ?」


それって、あいつは知らないって
ことだよな?


小田は何がしたいんだよ・・・。


「うん。実は、後ろの白いページに
 メッセージを書いてもらおうと思って!」

「「メッセージ??」」


俺と健二の声がキレイにかぶった。