運命のヒト

「・・・うん。
 ヒロっちに言われてうちらも素直に
 なれてちゃんと謝れたから・・・」

そうだったんか・・・。


「あいつと仲良くしてくれて
 ありがとうな・・・」

もうあいつにとって、俺は何の関係もないんやろうけど。


「ヒロっちはずっと桃っちゃんのことが 
 好きだったから、うちらも
 当たってたこともあるし。
 ・・・ってこんなこと優士君に言ったら
 いかんけど・・・」

「あー、別にいいぞ。
 俺、ヒロがあいつのこと
 好きだったこと知っとるし・・・」


あいつと仲良くしてくれてること、すごく感謝してる。

あいつが今笑ってられるんはこいつらのおかげでもあるんやし。


「うちらは優士君と桃っちゃんのこと
 応援してるし・・・」

金森がそう言ってくれた。

「マジ、ありがとうな」

俺は金森達にお礼を言うと、その場を去った。



俺は、何日かぶりに教室に行った。

俺が行くとみんなが揃って、ジロジロ見てきやがった。


水嶋はどこかに行ってるのかいなかった・・・。

それは、少しだけ安心したけど悲しかった。


心のどこかでやっぱりあいつに会いたかったのかもしれない。

楽しみにしていた自分が恥ずかしい。



健二ばかりに言わしとくわけにはいかなかった。

俺も、あいつのために何か言ってやらねぇと気がすまなかった・・・。