運命のヒト

・・・また気付いたことがある。


それは、また、水嶋がネチネチと陰口を叩かれていること。

健二がこの前シメてくれたはずなんやけどな・・・。


もうすぐで卒業なんやし、最後ぐらいは楽しく過ごさせてやりたい。


でも、また健二に頼むことは出来ねぇしな。

俺のせいでこうなったわけやしな・・・。



どうにかしねぇとな・・・。

「てか、さっきの健二君
 めちゃめちゃかっこよかったよね~」

「マジ、ハンパないって!!」

「当たり前だよ。
 桃っちゃんイジメてる奴らが
 悪いんだって~」

「だよね~」

・・・健二君?桃っちゃん?イジメてる奴ら?

どういうことだよ?


2年の女達がそんなことを話しながら俺の前を通り過ぎていた。



「おい!!」

俺は通り過ぎようとしていた金森と吉田を呼び止めた。


「え?」

二人は急に俺に呼ばれてびびっている。


「今のどういうことや?」

「え・・・」

「今、言うとっただろ?
 健二がどうとかあいつのこと・・・」

俺がそう言うと、金森達は顔を見合わせてあぁ・・・と言って話し始めた。