運命のヒト

「つーか、タケルに頼む方が 
 心配なんやけど・・・」

タケルはかなりやばい奴。


最近、健二からタケルの話はよく聞いていた。

話を聞いていると、相変わらずめちゃめちゃなことをやっていて・・・。


だけど、あのこともあるし、案外いい奴かも・・・と思ったりしていた俺。

それでも、水嶋に絡むとなるとちょっとってか、すげぇ心配・・・。


タケルに頼んで水嶋は大丈夫だろうか?

「大丈夫やって!俺のダチやって
 言うとるし。奈々からも頼んでもらったし」

不安そうな俺に気付いたのか、健二はそう自信満々に言ってきた。


「でもな・・・」

俺がなかなか受け入れられずにいると健二がこう言った。

「別に桃子と友達やってくれとか
 言うたわけじゃないぞ?
 桃子が絡まれんように見とってなって
 頼んだだけやし・・・」

「そうだよな・・・」

「タケルには誰も手は出せんと思うし、
 大丈夫やって!!
 だけん、何も心配いらんって!!」

健二はそう言うと、俺の背中をバシッと叩いた。


「まぁ、タケルはやばい奴やし、
 水嶋も近付くことはないと思うけど・・・」

・・・そう信じていた。


まさか、水嶋とタケルがどうこうなるなんて考えてもいなかった。

それは俺だけじゃなくて、健二も同じ気持ちだったと思う。