運命のヒト

「数日だったかも知れんけど、
 桃子はお前の女だったんやぞ?」

んなこと、分かってる。

「結構、知れ渡っとるしやばいって!! 
 それに、俺らは近くにはおれんし、
 もし何かあっても守ってやること
 が出来んだろ?」

「ホンマや・・・。やばいな・・・」

俺は、健二の話を聞いて、急に寒気がした。


俺らが、何をこんなに心配してるかというと・・・。


俺と健二は町でケンカをしょっちゅうしていたし、暴れてきた。

K中のタケルと俺と健二・・・。

俺らは町の不良どもから3メンと呼ばれていた。


あいつと一緒にされるのは、気分が悪いけど・・・俺らは散々悪さをしてきたのは事実で。

だから、いろいろ恨まれている。


で、何で水嶋のことをそんなに心配してるかと言うと・・・。


健二が奈々さんと付き合うようになってから、奈々さんが絡まれるようになった。

健二は元々、女にもすげぇ人気があったし、その女達が奈々さんに嫌がらせを始めた。


それから、健二にやられていた男達が奈々さんを襲おうとしたこともあった。


だけど、そのことが判明して、健二は奈々さんを一人で行動させないようにした。


健二がいても、奈々さんへの絡みは一向になくならず・・・。

それを知ったタケルがキレて、奈々さんに手を出そうとした奴らを片っ端からシメていったらしい・・・。


さすがに、タケルの姉ちゃんだと知ったそいつらはビビッて手を出してこなくなった。


その話を健二から聞いてた俺は、水嶋のことが心配になってたまらくなった。