運命のヒト

「桃子、A高受かったらしいぞ!!」

朝一で下駄箱で会うなり、健二が、すっげぇ笑顔でそう報告してくれた。


何で知ってるんだよ・・・。

健二も健二なりに心配してたってことだよな・・・。


「あいつなら、受かるだろ!!」

俺は少しムキになってそう言った。

「つ~か、A高って結構やばくねぇ?」

健二が少し顔を歪めてそう言った。


・・A高・・・。

健二が言うように、A高は確かにやばい・・・。


水嶋は可愛いし、いろんな男が言い寄ってくるかもしれねぇ。

結構、自由な学校でガラの悪い奴とか軽そうな奴がすげぇ多い。


「あぁ~、まぁな。
 でも、小田がおるし大丈夫だろ?」

「お前、男の心配しとるだろ?
 それだけじゃねぇよ!!
 A高って言うたら結構ガラ悪いぞ。
 桃子が絡まれたらどうするんや?」

「あいつは絡まれねぇだろ」

水嶋に限ってそれはないと思った。


「・・・分かってねぇな・・・」

健二の大きな大きなため息が聞こえた。

「何がや!?」


俺は健二が言いたいことが全くといっていいほど分からなかった。