運命のヒト

「ねぇ~、健ちゃん見てぇ~!!」

「もう、いいって。分かったけん!」

水嶋が健二に指輪を見せびらかせている。

俺と水嶋のお揃いの指輪。


「ねぇ、健ちゃん見て見てぇ~、
 これさ、ゆぅ君とお揃いなんだよ~」

「桃子、ひつこいぞ、ってかお前
 キャラ変わったな」

「だって、幸せなんだもん!!
 ね~、ゆぅ君!!」

健二の言う通り、水嶋のキャラは変わった。

というか、元々これが本当の水嶋なのかもしれない。


思ったことを素直に言ってくれる。

嬉しかったら笑ってくれる。

恥ずかしげもなく、俺のことを好きだと言ってくれる。


だから、俺も思ったことを言える。

思った通りに態度に出せる。

抱きしめられる。



・・思い出す・・・。

一年の時、俺は、全くお前のことを見てなかった。

考えたことすらなかったんだ。


だけど、二年になって、お前と同じクラスになった。

昔の記憶が蘇ってきたのだろうか?

気になって仕方なかった。

お前がクラスの女と騒いでいるところを見た。

なんか、明るくなったんだなぁって思って嬉しかった。


それから、男ともよく話すようになってた。


その頃から、俺はお前を探すようになった。


隣に、神田がいても、気にしてなかった。