「お待たせいたしました…」
「わっ!」


さちは驚いてソファーから飛び退いて、入り口にシャキッと立った。


びっくりした~芝樹さんだっけ、この人気配全く感じないのよね。


「では…大切に扱って下さいね。」


そう言って、さちの前から、芝樹が退いた。すると、黄色いTシャツに青の短パンという格好の男が立っていた。



え~?これが、さっきの子。なんか見違えたわね…ちょっとカッコいいじゃん…これなら母さんも、納得するでしょう。


そう思いながら、さちは満足して、その子と一緒に店を出た。