俺様王子の秘めｺﾞﾄ

で。



「声っていつかければいいんだよ…。」



新庄と華南は一旦二人で職員室に入った後、すぐ華南だけ出てきて今は、また二人で話している。



「いつとか俺に聞くなよ…。」



その様子を元町と二人で見てる俺。



頭の中ではｸﾞﾙｸﾞﾙといろんなことが渦巻いている。



できるなら今すぐ出ていきたい。



だけど。



あんなに楽しそうに話してる華南を俺は始めてみる。


「あ、新庄がなんか渡した。」

「え?!」



そんなことを考えていたせいで華南を見ていなかった俺は、元町のその声に反応し直ぐ様身を乗り出した。



「…鍵…?」



そう元町が呟く。



鍵?


鍵って…



「なんで?」


「俺に聞くなよ。」



と言われても聞かずにはいられない。



そうこうしている間に新庄は華南の頭をくしゃくしゃにして職員室に戻っていった。



「あーあ…。」


「何が言いたい。」



元町の顔にｲﾗｯとする。



「別に。」



別にってなんだよ。


「…じゃ、聞いてきますか。」



ん?



俺が苛々している間に華南が動き出したようで元町もため息をついて行動を開始する。



そして…







「どーするんだよ。」


冒頭に戻ると言うわけだ。



「このままだと姫谷のこと連れ戻せないぞ。」



俺には関係無いけどと付け加えられ。



関係ないって…



「何が何でも聞き出す。」



このまま諦めきれるかよ。



はいそうですかと俺が言うとでも?



ぜってぇ許さねぇ。