夢見る島

気持ちの良い潮風につられて、僕は自然
に、もといた浜辺まで歩いていく。

空は濃い青で、もこもこした白い雲は
いろいろな動物を連想させた。

この島が何なのかさっぱり分からないが、
なぜか懐かしい、とてもこころを和ま
せる場所だと思う。

僕がさっきまでいた白い塔は、ちょっと
した高台にあったので、森の隙間から
浜辺が見える。

というより、とっくに見えていたはず
なのだが、僕はさっきから気持ちのいい
空の方ばかりを見ていて、海の方を見て
いなかったのだ。

しかし、浜辺がちらりと視界に入った
とき、僕は仰天して「アアッ!?」と
叫んだ。