「でね…その村の人たちの間じゃ…」
冬空の下、俺たちは何故か百物語をやっています
「『底なしの森』って言われてるの。そこに入った者は二度と帰って来れないの」
飯島がやる気満々で怖い話を話している
どうしてこうなったかと言うと…
『…寒い…』
『そりゃあ、冬なんだから。仕方がないのだよ、みーこ』
原因は飯島と神子にあった
『寒い冬にはやっぱり怖い怖い怪談でしょ』
『おっ、いいねー。久しぶりに恒例の百物語をやるかい?去年の夏休み、出来なかったんだし』
って、話が勝手に進められ、気付いた時には強制的参加を命じられていた