数時間後…



「うぅ…すいません…」



「大丈夫よ、まだ始めたばかりだもの」



オーブンに入れた途端、黒い煙が部屋中を埋め尽くした



それで、壁も床も真っ黒に…



本当にすいません…




ピーンポーン




「あっ、祐希。お兄ちゃん、帰ってきたから開けてきてあげて」



「はぁーい」



やばっ!!片桐、帰ってきた!!



私はその場から立ち上がった



どーしよー、どーしよー、片桐には内緒でやってるのに…



「神子ちゃん、早くエプロン脱いで!」



「あっ、はい!!」



叔母さんの言うとおり、私はすぐさまエプロンを脱ぎ、リビングから出た



その時、丁度片桐と鉢合わせ




「遅かったじゃない」



「ちょっとなー」



まだばれてない…