屋根の下の秘密《嫌いなあいつと屋根の下、番外編》





いつもの朝、部屋から出てくる片桐に向かって




「お、おはよう」




「はよっ…」




眠たそうに目を擦りながら階段を下りる片桐





私はとてつもなく小さな声で




「正午…」




って、やっぱり可笑しいよね




誰も『正午』って名前いないし





もう普通に『翔吾』って呼んじゃったほうがよくない




でも、そうなると口が動かないんだよね…





もう泣きたくなる