屋根の下の秘密《嫌いなあいつと屋根の下、番外編》





頭の中が疑問に包まれている私腕を片桐が引っ張った





あっ!





「もしかして心配してくれたのー?」




「そ、そんなわけねーだろう、馬鹿」





なんてこと言ってるけど、耳赤いぞ少年




そっか…心配してわざわざ迎えに来てくれたんだ…




よしっ!ここはお礼を言ってあげよう





「かた…」




はっ!




こんな時に名前で呼ぶんじゃないか





「し…し…」




よ、呼べないーーー





「どした?」





うぅ…人の気も知らないで…