「でさ、やっぱさーみーこはロマンチックなことは無理でしょう。だったら…うーん…あっ!」
「何か思いついたんですかー?」
かなり投げやりに片桐が由果に聞いた
どうせくだらないことだと思って…
「みーこって、意外とすっごく単純なもの貰ったらすっごく喜ぶんだよ。例えば、去年ね私がみーこにクリスマスプレゼントで小さな兎のストラップをあげたら、次の日から携帯につけてた」
「…で?」
未だに話の流れがわからない片桐
「話がわからない人だね、片桐は。みぃは昔から頭が堅いとか、何あげても喜びそうにもないってみんなあまりぬいぐるみやキーホルダーとかの贈り物はなかったんだよ。まぁ、みぃも女の子だからね、普通に欲しかったんだと思う」
「やっぱ、間口君は話わかる!片桐君、わかった?」
「…ま、まぁ…」
片桐はいまだに理解していなかった

