そんな皮肉を心の中で言い散らしている間も一向に中に入ろうとしない青井ユズ。
何やってんだ?
入んねーのか?
ずっと俺を見ながら固まっている。
も、もしかして…
バレたのか!?
もう早バレたのか!?
変な冷や汗を掻いていると、ぽつりと青井が呟く。
「さゆちゃんって・・・」
な、なんだ!?
なんなんだ!?
そんな上目遣いで可愛いらしい顔して何を言おうってんだ!?
「また、背…伸びた?」
「はっ?背?」
考えても見なかった不意打ちの言葉にぽかんとアホ面になる。
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