リオンに教える手話はゆっくりと
少しずつ前進していた。

大きな声でハッキリと口を開けて話をしてあげると

彼は少しずつであるが意味をわかるようになってきた。

ただし、本当に少しずつである。
普段話すスピードになるとわからなくなる。

リオンも自分がしゃべるときは少しずつ手話を
使い始めた。

さすがに正確な手話ではないが、
身振り手ぶりで自分の想いを
一生懸命に伝えている。