SWEET BITTER

5分後。



「柚!!唯ちゃん!!ゴメン!超ごめん!!」



優翔が息を切らして走ってきた。



「もう遅いよー!」



「柚おこんないの!!全然平気ですよ!」



少し怒ってるあたしをなだめるように優翔をフォローする唯。


「ホントごめん!!怒んないで!」


「怒ってない!」



「怒ってるじゃん」



「怒ってない!」



「あーもう!!いいじゃん!2人とも落ち着いて!!」



あたし達の言い合いを聞いていた唯が止めた。



「さっきもいったんだけどあたし邪魔じゃない?」



唯が心配そうに聞く。



『邪魔じゃない!』



あたしと優翔の声が重なった。



「ならいいんだけど」



唯はくすくす笑いながら言った。