「泣くなよ想司!」 「はは…なんか、妙に悲しくなっちゃって…」 「あぁ…分かるかも・・・」 見上げた空は… どこまでも澄んでいて、すべてを受け入れてくれるようだった。 帰りのバスに揺れられながら、俺は今までの思いにふけっていた。 自転車に出会った… 自転車をするために、この高校にきて… それでも、真面目にできなくて… やっと真面目にできるようになった時には、もう最後の年だった…