「絶対に青戸にはまけーねーよ。」 「想司…!全国に行くよ!」 「あたりまえ…!」 俺は脚を速める。 チャリはピカピカに磨いたし、俺の気分も最高。 足の緊張も走れることを喜んでいるように動き出す。 高間が後ろにくる。 ラストスパートでぐんと速くなる。 1周差はそのまま…むしろ少し出たようだ。 俺に交代する。