高間の緊張はピークに達し、汗の量が大変なことになっている… 俺には手がつけられない。 「高間くん。大丈夫。頑張っているんだから結果も付いてくるよ。 想司と神をつなぐ大切な場所なんだから。司馬君と約束したでしょ?」 高間はすっと立ち上がり、「ありがとう」とだけつぶやきグラウンドへ出た。 神は減速し、俺の方ゆっくり下がる。 「山手…お前なら…一位で帰って来れる…」