姫の憂鬱



「おい。小枝。
何昔に浸ってんだ。
冷めちまうぞ。」



なんだかんだ言って優しい
こんな時に見せる
朱胡の優しい微笑があたしは好きだ。




「それに早くしねぇと
授業遅れんだよ!!」




撤回・・・

今の言葉・・・
前言撤回!!

やっぱ好きじゃない~!!!!



「いっただきまぁ~す♪」


あたしは朱胡の作ったお昼ご飯を食べた。




あたしが食べてる間でも


ただおいしく食べてるあたしの横顔だけでも




そんな顔でも優しく見守っててくれる




朱胡がいるなんてこの時は知らなかったんだ。