姫の憂鬱

家まで売って
何とか手術代を出したあたしの
目の前に来たのは
毎月の入院代だった。



朱胡のお母さんとかが
払ってくれるって言ってくれてたけど
断ってたから。


1人バイトを掛け持ちして
必死に働いた。


そんなある日。




あたしの前に親父は現れた。




『入院費は出してやる
その代わり・・・』


あたしが親父の
黒木家を継ぐこと。




その時1番に言い出したのが
朱胡だった。



『俺が小枝の執事になります』

ってね・・・。