姫の憂鬱

「着いたぞ。」

「あ。うん。」



あたしは朱胡と調理室に入っていった。






「ほらよ。」






少しして出されたのは・・・

作りたての白いご飯に
温かいお味噌汁。



あたしのダイスキな料理。




朱胡は幼馴染みだから
何でも知ってるんだ。



親父と母様が離婚してからあたしは
母様と一緒に暮らしてた。



お金持ちなのは親父だけだから。



でも数ヶ月前。



母様が入院したんだ。


手術しなくちゃいけなかったけど
家にはお金が足りない。