キスまでのキョリ





「ごめんね。俺汐里が天然だからヤキモチ妬いちゃた。」




ともちゃんはそう言って私の頭を優しくなでた。



「嫌だった?」



ともちゃんの不安そうな声……。



私は何もいわずに首を横に振った。






ともちゃんは優しい。




ともちゃんのおっきな手は私を安心させてくれる。






でも 不安になるの。





恐くなるの……。