「悪かったな。」 瑛太はそうつぶやくと私の頭をくしゃくしゃとなでた。 ともちゃんとは大違いだよ……。 「……うん。よし、瑛太今日はあんたのおごりでカラオケ行くよ。」 私は瑛太の型をバシバシ叩いた。 「いって、ばか。なんで俺のおごりなわけ?」 瑛太は横目で私を睨んだ。 「細かいことは気にしないの。ほら、早く行かないと。」 私は瑛太の背中を押した。 このときからもう私は逃げていたのかな………。