「柚希」 頭の上から声が聞こえた 振り向かなくても蓮の声だとわかる 低く通る声にいつもやっぱりヴォーカルなんだなと思わずにはいられない 「あ、蓮さん」 俺よりも先に陸が答えた 「陸くん、柚希貸してもらってもいいかな?」 「どうぞ。ってかもう蓮さんのなんだからいちいち許可取らなくていいですよ(笑)」 「そうだね(笑)柚希おいで」 手を差し伸べられる 「い~や!」 ぷいっとそっぽを向き、蓮の手を拒否した 「えっ?!柚希?蓮さんに失礼じゃん……」 陸が慌てて俺と蓮を交互に見る