ふわっと何かが被せられた


……毛布??


へぇ…嫌いな奴にも毛布をかけてくれるなんて思ってたより優しいんだな


柚希はまだ俺が狸寝入りしていることに気づいてない


うっすらと目を開けて柚希の行動を観察する


どこからか持ってきたのか大量の毛布を持ってきた


それから一人一人に被せていく


俺は気づかれないようにカウンターから席を立ち柚希に近寄るとガバッと背後から抱きついた


「ふみゃあっ!!?」


思ってた通りビクッと体を跳ねさせ奇声を上げた


「ふみゃあって…」


思わずクックッと笑ってしまう


「も、離してよ!セクハラ!!」


「セクハラ?心外だな。俺は柚希とスキンシップをとろうとしてるだけだ」


ニッコリと極上の笑みを見せ顔を近づける


その途端顔を真っ赤にさせプイっとそっぽを向きジタバタと逃げようとする


その仕草が俺を煽りたてるんだよ?


無理やり顔を正面に向けて優しく口づけた