途中で道がふたつに別れていた
「じゃあまた…」僕はそう言って、左の道に行った。
どこからか、ぴちゃん…ぴちゃん…と水滴が落ちる音が聞こえる。
ふと、子供がひとりベッドで眠っている絵が目に入った。
まるで昔の自分を思いだす。暗闇が怖くて、布団を頭まで被って眠っていたっけ…
ボーッと絵を見ていると、誰かの声が聞こえた。
「闇が怖いか……?」
急に声が聞こえたのと、その低い声にビクッと体が跳ねた。
「闇が怖いか……?」
なんだ、絵が喋る仕掛けになっているんだ
闇が怖いか…。怖い。闇が、怖くて怖くてたまらない。
ぎゅっと目を閉じ耳をふさぐ。
それでも声は頭に響いてくる。
「そうか、闇が怖いのだな…」
闇に飲み込まれそうだった
「いやだあぁぁあああっ!!!!」

