「うわ、結構真っ暗…」
「ほんとだね、怖い?」
「べ、別に怖くない……」
「そう」
本当はすごく怖い…
怖くて怖くて不安が募るけど、この年て、しかも男なのにお化け屋敷が…というか、暗闇が怖いなんて恥ずかしくて言えない
すると、震えていた手を、温かい大きな手にぎゅっと包まれた。
ふと隣を見上げると、蓮が優しく笑っていた。
「俺は怖いんだ。だから、手繋いでて」って言った。
ときどき、蓮はエスパーなんじゃないかと思う。
だってきっと、僕がほんとは怖いのに気づいてるから。
蓮は怖いって言いながら、先に進んで行く。
こんなふうに優しくされたり、甘やかされると、どうしていいのかわからなくなる。

