「では」 と言ってお母様はお部屋に戻った。 「…行くぞ。 茜はちょっと外してくれ」 茜ちゃんは、渋々了承した。 ――――― 部屋に入り、 ベッドに腰掛け、 ちょっと沈黙になる。 「…あのさ、」 拓海が言ってきた。 「フィアンセ居るんだ」 「それは『じゃあ、その人とくっつきなよ!!』」 あたしはその言葉を言って 逃げ出してきた。 なんか視界がぼやける。 無我夢中で走った。