そんなこんなで夜。 あたしの携帯が震えた。 ―――――――― 着信:お父さん ―――――――― お父さん!? 何ヵ月ぶりだよ!? 「もしもし。」 『もしもし、奈央?』 「…お父さん?」 『…元気か?』 「うん。お父さんは?」 『まぁ、それなりだ。 そんなことより話がある。』 それなりかよ… 「何?」 『父さんな… もうギャンブルから足洗って、 今はちゃんと働いてるんだ。』 「そっか」 『でな、 もう奈央が働かなくても 大丈夫なくらい 収入が入るようになったんだ。』 「え…」