いつものようにノックして部屋に入る。




「おはようございます
…拓海様」


「おはよ。ネクタイ取って。」


「どうぞ。お締めしましょうか?」


「いい。自分でやる。」



おっ。偉いじゃん。



「よし、行くぞ。」


「はい。」



あたしは部屋のドアを開けて、

車に向かった。





「お前さ…もう敬語やめろよ。」


「それは…」


「昨日みたいに普通に話せよ。」


「メイドにも規則がありまして…」


「でも、ご主人様の命令は絶対だろ?」



この自己中男!

くそやろーっ!!!!



「ってことで敬語使ったら、罰ね。」


「…分かりました…。」