「拓海の部屋って バルコニーあったんだ…」 それにしても広い。 人、1人くらい住めるよね。 「で、どうしたの?」 「…梨里香がさ、 俺に謝りに来た。」 ちょっとだけ風が吹いている。 風で拓海の髪の毛が揺れている。 「…そっか。」 よかった。 ちゃんと謝りに来たんだ。 あたしは内心ほっとした。 「…でさ、」