それから、夏休みが終わり新学期が始まった。 私は、前より真剣に勉強に打ち込んでいた。 雄輔に頼んで、授業の時間を週三回に増やしてもらった。 たつやとはあれから、連絡を取っていない。 何度もメールや電話をしようと思った。 けど…私にはそんな勇気ない。 また拒絶されて傷つきたくなかったし 私にもプライドがあったから。 雄輔はあの夜の事を何も聞いてこなかった。 私も口にはしない。 もう、全部忘れよう。