私を車に乗せると、雄輔も運転席に乗り込んだ。 「ケガとかはしてないか?」 雄輔の問いかけで、足をケガした事を思い出した。 「…あし…。」 私はこれだけ答えた。 「足!?痛むか?」 「…痛い……。」 さっきまで忘れてたけど、いざ思い出すとかなり痛い。 雄輔は運転席から助手席側にまわり、ドアを開けて私の傷の程度を見た。 そして… 「…俺の家で手当てしてくか?」 と、言った。 その問いかけに、私はうなずいた。 家には帰りたくなかったし、 一人になりたくなかった。