雄輔に聞かれると思ってなかったから少しびっくりしたけど、平然を装って 「知りたい!?」 と、雄輔の真似をしてみたら 「うん、知りたい。」 と雄輔も私の真似をして、真剣な眼差しでそう答えた。 自分の顔が熱くなるのがわかった。 私は雄輔と目をあわせないようにして、 「居るよ…」 と、答えた。 「愛の彼氏、ずいぶん物好きな奴だな!まっ、恋愛と勉強の両立は大変だろうけど 頑張れよっ!」 そう言われると、私はなんだかすごく、寂しいような悲しいような、味わったことのないような気持ちになっていた。