「………するかも……」 あたしは、お店のショーウィンドウに飾られているバレンタインチョコを見ながら呟く。 「でしょ。だから、あたしと作ろうよ。」 「えっ!?」 「あたしは、彼氏にあげるし、七瀬は、中屋くんにあげる。」 「でも……」 「はい!!でもとか無し!!今から、材料買いに行くよ~。」 そう言って、由奈はあたしの手を引っ張って、歩き出した。