中屋くんは、違うクラスの人たちと話をしていた。



「中屋くん!!」


あたしは、中屋に向かって声をかける。


「小泉さん。」



あたしの方に、振り返った中屋くんが呟くように、あたしの名前を言う。





「中屋くん、あたしね、中屋くんと付き合いたい。」


「…えっ!?」


「あたしね、中屋くんの事、大好きだから。」



「…ありがとう。」


あたしたちは、ここが、学校の廊下だと言う事を、忘れて、抱き合った。





やっと叶った初恋。



今から、始まるバレンタインの恋。