婆ちゃんの恋物語

「二人は、同じ家に住んでるんやなあ。」

そう、二人は、姉妹のように何時も一緒で、
相手の事何となく、いつもわかってたん。

だから、うちの気持ちを直ぐに、靖ちゃんは、わかってしもたんやわ。
なんや恥ずかしいけど


「麻ちゃん、家が近付いたら、言うんやで。」

家がペシャンコ、傾いてかろうじて建ってるビル、地面がひび割れてた。早く、淀川を渡って、大阪市内を見たい気持ちと、恐ろしい気持ちか゛両方顔を出してたん。
荷台の揺れで、頭痛しかけた、うちは、下向いてた。

「大丈夫?これ、舐めてみ、車に酔うたん。」

巧君が、靖ちゃんに、氷砂糖を二つ手渡して。

「一つづつ、舐めてな。」

「おい、巧、僕のは、ないんかあ。」

「兄ちゃん、ゴメン、
男は、グッと我慢や。」
「こいつ、ええ格好しよるわ。」