トラックの音で、うつうつした目をまた。覚ましたんは、何時頃やったやろ、
「行くでー。」
巧君が、迎えに来てくれたん。
「麻ちゃん、寝てないんか?目が腫れてるで。」
うちら、二人と巧君と少尉は、荷台に乗って、
強制労働者の初老の女の人が、助手席に座ったん
運転手は、学徒動員で引率してた。男性教師の中村さん、六人の生徒の様子を見に来てたんやて、生徒の二人は、重傷で、後の二人と一緒に、病院に運んだんやて、その事を、学校と親達に知らせなあかんから、まあ、昨日から、負傷者の送迎にあたって貰てから、軍も、そのまま彼に頼んだらしい。
「麻ちゃんと、靖ちゃんに、カンパンの贈り物や、お腹減ったやろ。ちょっとやけど、食べ。」
カンパンの粒を5個づつくれはってん。
お礼を言うて。トラックに揺られながら、口に入れてん。
「一つ、食べへん?。」
「僕は、少尉と芋食べたから、良いよ。」
「芋を半分やなあ。巧。」
靖ちゃんのカンパンを、靖ちゃんの手のひらに返しながら、巧君は、ポッと赤くなったんを見てん。
張りつめた気持ちが、少し和らいだ気がしたわ。
「麻ちゃんと靖ちゃんの家は、近所なん。」
「うちが、間借りしてます。」
「間借りって、?。」
巧君が、間借りって、意味、解らんかったんやな。曲がりと聞いたんかなあ。キョトンとした顔してた。
「親、兄弟は、名塩の親戚に疎開したんで、同級生やった。麻ちゃんとこの離れに置いて貰ってるんです。」
「行くでー。」
巧君が、迎えに来てくれたん。
「麻ちゃん、寝てないんか?目が腫れてるで。」
うちら、二人と巧君と少尉は、荷台に乗って、
強制労働者の初老の女の人が、助手席に座ったん
運転手は、学徒動員で引率してた。男性教師の中村さん、六人の生徒の様子を見に来てたんやて、生徒の二人は、重傷で、後の二人と一緒に、病院に運んだんやて、その事を、学校と親達に知らせなあかんから、まあ、昨日から、負傷者の送迎にあたって貰てから、軍も、そのまま彼に頼んだらしい。
「麻ちゃんと、靖ちゃんに、カンパンの贈り物や、お腹減ったやろ。ちょっとやけど、食べ。」
カンパンの粒を5個づつくれはってん。
お礼を言うて。トラックに揺られながら、口に入れてん。
「一つ、食べへん?。」
「僕は、少尉と芋食べたから、良いよ。」
「芋を半分やなあ。巧。」
靖ちゃんのカンパンを、靖ちゃんの手のひらに返しながら、巧君は、ポッと赤くなったんを見てん。
張りつめた気持ちが、少し和らいだ気がしたわ。
「麻ちゃんと靖ちゃんの家は、近所なん。」
「うちが、間借りしてます。」
「間借りって、?。」
巧君が、間借りって、意味、解らんかったんやな。曲がりと聞いたんかなあ。キョトンとした顔してた。
「親、兄弟は、名塩の親戚に疎開したんで、同級生やった。麻ちゃんとこの離れに置いて貰ってるんです。」

