婆ちゃんの恋物語

嬉しいんやろか、でも、茶化されてるような気がして、何とも言えん顔してたんちゃうかなあ。

「ほれ、靖ちゃんが、来ようで、」

少尉が、靖ちゃんの事も、靖ちゃんって呼びはったから、なんか、ホッとした。

「麻ちゃんは、笑てるその顔と、ちょっとボーっとしてるとこが、可愛いんやで。」

靖ちゃんを見て顔が、ホッと緩んでてん、その時、耳に入った言葉に

今なんて、なんて言いはったん。頭の中が、ショートしそうや。

「何、赤い顔してるん、夕食って、此、麻ちゃんの顔みたいに、赤い皮の蒸し芋。アッ、すいません、少尉の分は、持って来てないです。」

「ええよ、僕は、巧の家で食べるから、二人でゆっくり食べ、靖ちゃん。」

「エエッ。」

「ほな、また後で、。」
ビックリしてる靖ちゃんを、見て笑いながら、誠さんは、走って行った。
その夜、事務所の入り口に、毛布を貸して貰って寒いから靖ちゃんに、へばりついて寝る事になったん。

外にずっといたから、手足が凍えて、日が落ちると体が震えてきてた。

「少尉と何話たん?。」
「急に、名前呼んで良いかって、聞いてきはって。」

「それだけ?、」

「うん。」

「麻ちゃん、少尉好きなん?。」

「好きとか、そんなん。わからん、靖ちゃんへんな事聞かんといて。」