婆ちゃんの恋物語

揺れが収まってたんやけど、腰が抜けたみたいに、そこに、二人座ったままやってん。

「おった、おった、捜したで、。」

少尉が、うちらを見つけてくれたん。

「また、揺れるかもしれへんから、此処から、でなあかんなあ。立てるかあ。」

「はい。」

うちは、立ち上がったんやけど麻ちゃんが、腰を抜かしたみたいになってるん、空襲の地鳴りに慣れては、居たけど。立て揺れと横揺れ、びっくりしてん、うちも、少尉が来はるまで、動かれへんかったから、麻ちゃんの動かれへんの、ようわかってたわ。

「おぶってたるわ。早よ。」

麻ちゃんは、赤面してたけど、ほんまは、嬉しかったんやろ。


嬉しかってん、ほんま、恐いのは、飛んで行ってもてたわ。
軍服の背中にへばり付いててん。