千代ちゃんは、ワクワクしてるみたいで、返事を書くのかと、私に聞いて来た。
本当に楽しみのない毎日で、配給のお米、田舎で貰う野菜 質素な食事に。質素な衣服、それが、当たり前。戦争中だから、仕方ないんやけど、公園に来てた、紙芝居屋さんも、兵隊に徴集されて、本も、愛国心、軍国主義の本ばかりで、ワクワクとか、ドキドキとかは、まるでないと言っていい日々なんやもん。
私も、多少は、その事でワクワクしていたんやね。
「誰に向けた言葉でしょう。乙女達は、源氏の君を見る思い。」
赤い模様の千代紙の裏に、一気に書き込んだ。
本当に楽しみのない毎日で、配給のお米、田舎で貰う野菜 質素な食事に。質素な衣服、それが、当たり前。戦争中だから、仕方ないんやけど、公園に来てた、紙芝居屋さんも、兵隊に徴集されて、本も、愛国心、軍国主義の本ばかりで、ワクワクとか、ドキドキとかは、まるでないと言っていい日々なんやもん。
私も、多少は、その事でワクワクしていたんやね。
「誰に向けた言葉でしょう。乙女達は、源氏の君を見る思い。」
赤い模様の千代紙の裏に、一気に書き込んだ。

