婆ちゃんの恋物語

もちろん、昭雄さんも一緒について来てくれはった。
家について。
少し焼け焦げた庭先の縁側でわたしと、昭雄さんは、座り込んでしまったんは、空腹と疲れやな。お腹鳴るのを聞こえへんかって気にしながら、座ってたんよ。

「お疲れ様です。」

「お手数かけましたなあ。でも、来てくれて、ほんま助かりましたわ。」
お母さんとおばさんが、昭雄さんに声をかけてから、千代ちゃんを連れて、居間に入って行きはった。

「キミさん、僕は、兄の代わりに、家を継ぐ事になりました。
空襲が、毎週ある今、お互いどないなるや、わからへん、そやから。ちゃんと、言うとかな思て、
僕も、キミさんを見てたんです。
兄の気持ちを知って、
応援してたんですけど。
でも、心の中で、嫉妬してました。
何時も、兄には、かなわへんかったから
それに、海軍兵学校に行く言うてた兄と揉めたくなかったから、黙ってたんやけど、
兄は、もう、居らへんようになってしもて。
お母さんにも、話しました。
僕が家を継ぐんやったら、キミさんを嫁さんに貰いに行きますって。」

えらい日に、また、求婚されてしまったわ。


今は、プロポーズ言うんやてなあ。
こないだ、孫に話したら、それは、プロポーズや言われて、始め、孫は、求婚を球根や思って聞いたんやて。
えらい、私が、アホ扱いされたわ。漢字で書いたら
わかったみたいやけと゛な。

また、話しそれかけましたなあ。


話し、戻しますとな。少しそれを聞いて、沈黙してしてましてん。
嬉しかったんやけど
千代ちゃんのお母さん、昭一郎さん
私の前から、知った人が、ようさん消えて行ってるのに、こんな気持ちになるんは、