婆ちゃんの恋物語

数分間隔で、激痛が来るのか、悲鳴が響く、
家族の介抱しながら、宥める声が、悲しくその後に響いて
いつの間にか、夜明けの光が、差し込んで来て来てた。

「千代ちゃん、大丈夫?。」
気がついてから、一言も口を聞いてくれてなかってん。

「うん。お母さん、まだ、寝てはるよね。」

千代ちゃんの心は、壊れかけてたんや。
なんて、答えてええんかわからへん。
千代ちゃんは、冷たくなった、お母さんの手を撫でながら、

「もう、お日さん上がったで、起きてや。」

何度も、声をかけてる。
「此処でしたんか。探しましたで、あんた、まだよろしいんか?。」

お母さんが、来てくれはって、なんか、余計に悲しくなって、涙が、止まらへんようになってしもてん。

「塩見さんに聞いてきましてん。
茶筒しかなかったけど、これで、我慢して貰うわな。
それと、これと。」