「どうしたの?」

答えがわかってるのに
何も知らないふりを
僕はする

幼い頃から
物わかりのよい弟だったから


人がしようとしていることに
すぐに気がつく

要領が良いわりには
感情表現が下手で
すぐ守りに入る兄貴

元気で明るい料理上手な
幼馴染だけど
すぐに己の心を隠して
我慢をするスーちゃん

自由奔放で我が儘で
甘え上手に見せたがる
本当は寂しがり屋で泣き虫な
僕の最愛の人 真琴


その中で
僕は生きてきた
成長してきた

大人になった


ココはそういう僕を
知らない

僕の心の闇に
気がついてるみたいだけど


僕の生活環境は知らない